訪問診療をはじめたきっかけから当法人に応募された経緯を教えてください。
様々な事を学びたい思いから、以前はクリニックをダブルワークしていました。そのうちのひとつのクリニックで外来診療と訪問診療を行っており、そこで初めて訪問診療に出会いました。外来での業務にもやりがいは持っていましたが、訪問診療が、私にマッチしているという不思議な感覚がありました。それからすぐに、訪問診療メインでやっているクリニックを探し、当法人を見つけて入職。当初はトリプルワークでしたが、訪問診療をもっともっと勉強したいという勢いから当法人だけに絞り、今に至ります。
当法人に入職してみて感じたことは何ですか。
入職した当初は人材不足から十分な教育体制がありませんでした。訪問診療は、ユニットがあるわけでもなく、利用者様の姿勢保持や口腔内をペンライトで照らしながらのケア方法等々、外来とは別物です。対利用者様だけでなく、そこにはご家族様、施設職員の方々との関わりも必要となります。当初は自分のやっていることが正解か否かも分からず突っ走っていました。
今当法人で取り組んでいること、取り組もうとしていることがあったら教えてください。
新人の教育及び人材の育成です。今迄も人材が必要ではあったものの、即戦力が必要でした。日々の業務に追われ育成する環境がありませんでした。しかしながら、現在、少しずつ人員が増えている中、我が子ほど歳の離れた歯科衛生士が入職、また、自分と同年代で長いブランクを経てもう1回、歯科衛生士としてチャレンジしたいと勇気を出して入職した歯科衛生士もいます。今後は、この幅広い年齢層の歯科衛生士が当法人の良さ、強みになっていくはずです。
現在、歯科衛生士学校は3年制です(私の時代は2年制)。学んでいる内容もその分違ってきます。今は実習で高齢者施設へ行くこともあるそうです。ということは、新卒で訪問診療へ進む歯科衛生士も今後は増えるかもしれません。あるいは、長いブランクを経て再びチャレンジして下さる歯科衛生士に対しても、教育していける環境作りを始めています。