まずはじめに「医科歯科連携」を打ち出している点が非常にめずらしいと感じました。

消化器のドクターとして「医科歯科連携」についてのメリットを考えた際、食事は口から始まるので、当然、内科系と歯科や嚥下(飲み込み)や食事に関係するケアは、連携すべきと考えていたので、独自の特徴として面白いと思いました。
また「内科外来」「健診」「内視鏡」という診療科目のクリニックを作ったことは、グループとして新しい試みと聞いていたので、不安もありましたが、ぜひチャレンジしたいという想いもありました。

一番ラッキーだったのは、開院して1年弱のクリニックを担当させてもらい、患者さんが少ない状態から患者さんを増やしクリニックを作っていくという成長過程を経験できていることです。
もし、患者さんが多くいるクリニックだけしか経験できない場合だと、業務を回すだけで、『患者さんを増やす』というクリニックが育っていく過程を経験できなかったと思います。

今後も新しいクリニックが増えていく中で、多種多様な集患・増患方法のトライ＆エラーを繰り返しながら学び、クリニックを成長させていけるという部分が、グループ法人ならではの魅力だと思います。
当法人は、関東圏内をはじめ複数クリニックを展開しているので、具体的な経営状況などをリアルタイムに学びながら改善・トラブルの回避など、実践ノウハウを学べます。

開業を目指しているドクターにとっては、実践とデータの両面から常に学び続けられる貴重な機会だと思います。
その他、『コンパスメディカルグループ独立開業支援プログラム』を利用して良かった点としては、医療と事務方のスペシャリストが連携していることはグループ法人としての、独自のメリットだと思います。
また、これからの選択肢になりますが、勤務医／独立開業／法人内開業という大きく3つの働き方・開業のパターンを選べることも、魅力だと思います。

資金面のことなど、迷いも多いのがドクターの開業だと思います。選択肢を残したまま、学ぶことが出来て、最終的に自分に最も適した働き方を選択できる点は、今後の楽しみの1つです。

独立開業を考える際に、他の選択肢として「開業コンサルに頼む」「完全独立型で資金準備」 (融資等の計画を立て長期にわたって赤字を回収 等)という流れを検討することが多いと思います。

そのなかで、『経営的なマネジメント』について実践的に学ぶ場があるかどうか？が特に重要だと、今は考えています。
たとえば、財務／法務／労務／マーケティング／営業／ITなどの部分について、ドクターが学ぶ機会は、ほとんど無いのが現状だと思います。

お金を払ってコンサルのような専門家だけに頼ってしまうと、その方にすべてを委ねる形になるので、常に不安感がつきまとうことになり余程の覚悟が必要です。
一緒に考えサポートしてくれるような機会や、実地で学べて多くの事例からより良い方法を考えられるような場が見つかれば、ドクターにとって経営面の自信に繋がるのだと思います。

私自身、開業を考えはじめた頃は、とても不安がありましたが、当法人に入職して、『コンパスメディカルグループ独立開業支援プログラム』を通じて、開業について慎重に備えて、確実な取組みを行うことが、自ずと開業に繋がるものと感じております。

独立開業は、決心するまで時間がかかると思いますが、迷いながらでも一歩ずつ、目標に向かって進んでみることで何か道が見えてくると思います。